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ゾッコン☆ラブ

青猫はここ最近読書熱が冷めません。

小説一辺倒なんですけどね。

難しい学術書の1冊でも読破してみろよ自分、など考えつつ結果は現実逃避の小説なんですけどね。

そう、小説は現実逃避に最適☆

ジャパ〇ット高田もそう言っていました。(嘘です。)



でね、今日青猫が何を言いたいかと言うとですね、





伊坂幸太郎がすごい。





ってことです。





3ヶ月くらい前に友人のビューティーNねえさんが伊坂幸太郎の『重力ピエロ』を読んでまして、「これ、すごい面白いよ」って言ってたんです。

でもってバイト先の喫茶店の男の子が時を同じくして、またまた伊坂の『オーデュボンの祈り』を読んでて「面白い」というので、こりゃ読まなきゃ、きっと本の神様があたしに伊坂幸太郎の本を読めと言っているのに違いないと思いまして、『アヒルと鴨のコインロッカー』を買ったんです。

それが全ての始まりよ。

初めの頃はちびりちびり読んでたんだけど、たまたまその頃会ったお客さんでとんでもない読書家がいて、彼のおうちにも伊坂幸太郎の本が置いてあったのね。

すかさずそれをネタにしたら「一番好きな小説家」だと言うんです。

これはあたしに本の神様が、ちびちび読んでないでさっさ読まんかい、と言っているに違いないと思いまして、すぐに読みました。

したらさぁ、これ、すごいのよ。

久々に思った、「やられた~~~~っ!!」。

まさに文字表現が成せる業。

この騙され方、爽快。

『アヒルと鴨のコインロッカー』を読み終わってしばらくブランクがあったんですが、最近『オーデュボンの祈り』と『ラッシュライフ』を読みました。



伊坂幸太郎は一応ミステリー小説家なんですが、彼のミステリーは他のミステリーとは明らかに一線を画します。

大概のミステリーが事件の概要やトリックを暴いていくのに対して、伊坂幸太郎のミステリーは事件の裏に潜むwhy?にひたすら焦点を当てるのです。つまり問題になるのは常に登場人物の心であり、それ故ミステリーというよりも人間ドラマなのです。

文章も会話文も軽妙洒脱でユーモアに溢れていてかっこいいんです。

そして、ラストに向かってバラバラに見えていたはずのパズルのピースが光の速さで収束し、見事に一枚の絵になる様は圧巻で、鳥肌ものです。

あんなスピード感のある小説は他に類を見ません。

いや、本を読んでて鳥肌が立つなんてあんま無いんだけど、この人の本はホントに鳥肌が立ちます。

『陽気なギャングが地球を回す』は映画化もされたようなので、この作品で彼の名前を知ってる人も多いかもしれません。

とりあえず、この人の小説全部読まなきゃ。

なにやら各小説に登場していた主要キャラが他の小説でチラホラ登場しているらしく、さながら伊坂幸太郎の小説世界におけるパラレルワールドを形成しているようなので、それも網羅しときたいなと思って。






めっきり本の虫と化した青猫は、谷崎の『痴人の愛』を読み終えました。あれ、いいねぇ。ナオミの破天荒ぷりに苛々しつつも、あすこまでデカダンスに生きられたら最高だなぁとも思った。
つーか、谷崎はあれか、ああいう小説が書けるっつーのは、マゾッホくんだったのか?
とりあえず次は『春琴抄』あたりでも読む予定。

あと、漱石の『こころ』も読みました。さげのことを思い出しました(ひらりん、ちゃんやまさん、いちごちゃん、さげ懐かしいでしょう!?ヒモになりたいと言ったとか言わないとかいうさげ。素敵な先生だった…)。『こころ』はダヴィンチの色彩を彷彿とさせました。
by coffee-cigarette | 2006-07-24 00:38
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