リトルミスサンシャイン

日常を演じながら、実際は歪な関係の家族というのは、きっと多い。
家族は選べない。嫌いだからといって縁を切ることも出来ない。「家族」と言う呪縛は、ずっと付き纏う。
最も身近でありながら、本当に分かり合えてるかな。
そんなことは無理だ。家族に見せない顔も見せられない顔も、沢山持ってる。家族を構成するメンバー全てが、みんな持ってる。
それでも、揺るがない絆を見ることが出来たら、大きな幸せじゃないか。



先日『リトルミスサンシャイン』を観に行きました。
アメリカの映画で、全米で口コミで話題になったそうです。

お話の内容は、ダメダメな家族が娘の美少女コンテストに向かう道中で色んな出来事に遭遇して、徐々に関係を修復していくという、心温まるストーリー。

家族構成は、唯一まともに見える母、成功へのハウツー本を出版しようと躍起になっている空回りで独りよがりな父、ニーチェに心酔して「皆大嫌い(I hate everyone)」で誰とも口を利かない15歳の息子、ミスコンに出場する5,6歳(多分)の娘、ヘロイン吸引がバレて老人ホームを追い出されたエロおじいちゃん、彼氏に振られて自殺未遂をしたおじさんの6人。
黄色いおんぼろレンタカーで出発したはいいものの、逃げ場の無い車内の空気は、吐き出せない不満と吐き出された暴言で重たく沈んでいました。おまけに車は故障して動かなくなるし、旅の道中で父親の書いた本の出版が頓挫してしまったことを知らされるし、6人は畳み掛けるように次から次へと思いがけないアクシデントに見舞われます。
でも次々に悪夢に遭遇しながら、それをきっかけにバラバラだった6人が少しずつ心を通わせるようになるのです。本当に、徐々に。

こんなハッピーな映画、なかなかありません。
感動してウルウルするのに、同時に可笑しくって仕方がない。泣きながら、笑ってしまう、「どうしたらいいの!?」ってくらい胸の底から暖かい感情が湧いてくるお話でした。
構成としてもあまりダメ出しの要素がない、完璧な映画。
後半、映画館で一緒に観ている人たちがストーリーの悲喜劇に巻き込まれていく一体感が素敵だと思いました。

どの登場人物も素敵なんだけど、特にじいちゃんが最高でした。孫を見つめる暖かい眼差しと相反するやんちゃっぷり。可愛かったなー。

かなりオススメの1作です。
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by coffee-cigarette | 2007-01-15 22:13
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